Openseaの画面を見ていて違う色のETH(イーサ)があることにお気づきでしょうか?
OpenseaでNFTを購入する際の注意点として、ETHにはいくつかの種類があることを覚えておきましょう。
同じETHでも、指定されている色のETHじゃないとNFTが購入できません。
えっ!?そうなの?その3種類って何が違うの?
そうですね。
ざっくり表でまとめると、次の通りです。
黒ETH | 紫ETH | 赤ETH | |
---|---|---|---|
使い方 | 固定価格 | 固定価格 オファー形式 | オークション形式 オファー形式 |
チェーン名称 | イーサリアム | ポリゴン | イーサリアム |
入手方法 | 仮想通貨取引所 | 黒ETHから変換 | 黒ETHから変換 |
日本円への換金 | できる | できない | できない |
単語について、補足しておきます。
- オークション形式:購入希望者間で価格を徐々につり上げていくタイプの購入方法
- オファー形式:購入希望者が、買いたい価格を事前に提示するタイプの購入方法
- チェーン名称:利用しているブロックチェーン名称(後述にて詳しく解説あり)
そして、使い方について具体例を上げると、次の通りです。
なるほど。各ETHによって、使い道がかわるんだね!
そういうことですね。
赤ETHを使うのはオークションや超人気のNFTなど、高額で取引される場面です。
NFTの購入に慣れてきた段階で、活用することをおすすめします!
3つの中で、初めてNFTに触れる方におすすめなのは、紫色のETHを使うpolygon(ポリゴン)NFTです。
簡単に理由をお伝えすると、3つの中で最もお手軽に購入できるからです。
どうして、お手軽に購入できるの?
説明するには、イーサリアムチェーンとの違いを、ざっくりでいいので理解する必要があります。
そこで、本記事では「紫」のETH=polygon(ポリゴン)ETHを使って購入するpolygon(ポリゴン)NFTについて、図解たっぷりで解説しています。
初期費用を抑えつつ、NFTを楽しみたい方は是非チェックしてみてください。
- polygonNFTとは?
- polygonNFTの購入手順
- polygonNFTを購入するメリットと注意点
✓本記事の筆者(記事の信頼性)
- 2021年8月にNFTを初購入、現在50点以上保有
- 複数の取引所口座を開設済み
- NFTプロジェクトのコアメンバーとして在籍中
Polygon(ポリゴン)NFTとは?
polygon(ポリゴン)NFTとは、polygonチェーンで購入できるNFTです。
polygonNFTを解説するためには、polygonチェーンを理解する必要があります。
polygon(ポリゴン)チェーンとは?
polygon(ポリゴン)チェーンは、イーサリアムブロックチェーンと同じ機能(互換性)があるブロックチェーンです。
例えれば、兄弟のような関係ですね。
イーサリアムチェーンと同じ機能なら、polygonチェーンって必要ないのでは?
そう思いますよね!
しかし、イーサリアムチェーンの弟として、ポリゴンチェーンが生まれた理由はもちろんあります。polygonチェーンは、イーサリアムが抱える問題を解決するために誕生しました。
イーサリアムが抱える問題ってなに?
イーサリアムチェーンは世界中で利用されているブロックチェーンです。
近年、利用するユーザーが増え続けることで、ネットワークが混雑してしまうことが多くなりました。
厄介なことに、ネットワークの混雑が増え続けると、ガス代(処理手数料)も高騰します。
例えるのであれば、人口が増えたことで電気の需要と供給のバランスがおかしくなり、電気料金の値上げがおこる状態と同じですね。
そこで、polygonという新しい国を作ることで、イーサリアムという国の混雑を調整したことが、polygonチェーン誕生の理由です。
兄弟国のため、イーサリアムと同じ機能(互換性)をもっています。
そのためポリゴンチェーン・イーサリアムチェーン両国の通貨も交換可能なわけですね。
通貨(ETHとポリゴンETH)の違い
前項で兄弟国なので両国の通貨交換は可能といいました。
兄弟国なら、同じ通貨にすればいいのにね
そうできればいいんですが、国が違うのでやっぱり通貨も違ってしまうんですよね。
- イーサリアムチェーンで利用する仮想通貨はETH。
- polygonチェーンで利用するETHはポリゴンETH。
2つは別物です。
うーん、わかるようなわからないような……。
例えば、日本とお隣の国である韓国に置き換えてみましょう。
お金は紙幣で作られていることは一緒ですが、通貨そのものはちがいますよね?
ブロックチェーンも同じであり、ETHアイコンの色が違う理由でもあります。
そして、Openseaはイーサリアム国とpolygon国の2つで出店しているので、取り扱う通貨が異なるということです。
なるほど!ようやく理解できた!
良かったです!
わかりにくいとは思いますが、
- ブロックチェーン(国)によって使う通貨も違ってくる
- イーサリアムチェーンではETH(黒)をつかう
- ポリゴンチェーンではポリゴンETH(紫)をつかう
- 各ブロックチェーン(国)のNFTは、各国の通貨(黒ETH・紫ETH)でないと購入できない
- 仮想取引所で購入できるETHは「黒ETH」。ポリゴンNFTを購入する場合は「紫ETH」が必要なので「黒ETH」⇒「紫ETH」に換金しておかないと購入できない
ということをザックリと覚えておけばオッケーです。
それでは、実際にpolygonNFTを購入する手順について解説していきます。
Polygon(ポリゴン)NFTの購入手順
polygon(ポリゴン)NFTを購入する場合、大きく分けて3つの工程があります。
- 事前の準備
- 通貨の交換
- polygonNFTで購入
さらに細分化していきます。
事前の準備
polygonNFTを購入する場合、最初に黒色のETHを準備する必要があります。
黒ETHを購入するまで、4つのSTEPがあります。
仮想通貨取引所の口座開設
はじめに、ETHを購入するため、仮想通貨取引所の口座開設が必要です。
口座開設の手順は、次の通りです。
- メールアドレスを登録する
- 各種重要事項の承諾をする
- 本人確認を行う
- 口座を登録する
画像付きの詳しい手順は、仮想通貨取引所の口座開設の記事を参考にしてみてください!
メタマスクのインストール
メタマスクとは、購入したETHをOpenseaで利用するために必要なお財布です。
- メタマスクの公式サイトを開く
- chromeに追加を選択
- 拡張機能の追加
- 初期設定を行う
画像付きの詳しい手順は、メタマスクの作成手順と設定方法の記事で確認してみてください!
メタマスクにpolygonネットワークを追加する
初期設定したメタマスクには、最低限の表示しかされていません。
したがって、polygonチェーンを追加する必要があります。
優しくないな〜。
本当ですよね……。
次の記事では、polygonネットワークの追加について、画像たっぷりで記載しています。
Openseaのアカウント登録をする
Openseaを利用する上で、アカウント登録をする必要があります。
アカウント登録をすることで、ウォレットの中身が閲覧できます。
- メタマスクの接続
- 利用規約の同意
- 基本情報の入力
Twitterと連携しておくと、アカウントの信用度がアップします。
登録と合わせて行っておきましょう!
どちらも、Openseaのアカウント登録方法と基本的な使い方の記事で詳しく解説しています。
以上で、事前準備は終了です!
通貨の交換
続いて、通貨の交換を行います。
先ほど説明した、日本円をウォンに換金するイメージです!
具体的な手順は、次の通りです。
- Openseaを開く
- メタマスクを接続する
- ウォレットアイコンを選択
- 黒ETHアイコンの横にある「More」をクリック
- 「Bridge to polygon」を選択
- 交換したいETHの数量を記入
- ガス代をチェックし「確認」をクリック
行程こそ多いですが、操作はとっても簡単です!
画像付きで解説します。
なんだ!めっちゃ簡単じゃん!
実際に購入する
通貨の交換が終わると、いよいよpolygonNFTの購入ができます。
購入方法は、黒ETHでの購入と一緒の手順です。
NFT購入時の注意点も、OpenseaでNFTアートを購入する方法で詳しく解説しています。
polygonNFTには、こんなカワイイキャラのNFTもありますよ!
すでに40点以上も販売されている「人気NFTコレクション」です!
ぜひ、polygonNFTをゲットしてみてください!
Polygon(ポリゴン)NFTを購入するメリットと注意点
polygonNFTを購入するメリットと、注意点について解説していきます。
表にまとめると、次の通りです。
メリット | デメリット |
---|---|
余計なコストが掛かりにくいリット 安価な作品が多い giveaway(プレゼント)企画に最適 | ETHからpolygonに変換するガス代が高い 2次流通が起きづらい 日本円にそのまま換金できない |
詳しく解説していきます。
polygonNFTを購入するメリット
polygonNFTのメリットは、次の通りです。
- 余計なコストが掛かりにくい
- 安価な作品が多い
- giveaway(プレゼント)企画に最適
余計なコストが掛かりにくい
polygonNFTは、購入時にガス代(処理手数料)が発生しません。
ショッピングでいうと、消費税が掛からないことと同じですね。
初めてNFTを購入したいユーザーにとって、ガス代がないpolygonは丁度良いお試しの場所となっています。
比較的お買い得な作品が多い
polygonNFTは、比較的安価で販売していることが多いです。
クリエイターとして、NFTを出品する際の手数料も、polygonチェーンでは発生しません。
出品する側にとっても、ガス代が発生しないpolygonは、お試しの場所として活用しやすい場所となっています。
ただし2022年7月の情報で、ネットワークが混雑している時はガス代が請求される事例が起きています。
しばらく時間を空けるなど、混雑の時間帯を避ける工夫が必要です。
giveaway(プレゼント)企画に最適
NFTでは認知拡大のために、Twitter上でgiveaway(プレゼント)企画を実施することがあります。
ここでも、ガス代がほとんど発生しないpolygonは重宝します。
たしかに、Twitterでよく企画を見たことある!
giveaway企画の条件として、自分自身のフォローを必須にしている場合が多いです。
Twitterのフォロワー数を増やす上で、有効な手段の一つです。
polygonNFTを購入する際の注意点
続いて、注意点について解説していきます。
- ETHからpolygonに変換するガス代が高い
- 二次流通が起きづらい
- 日本円にそのまま換金できない
ETHからpolygonに変換するガス代が高い
ETHからpolygonに変換する際は、ガス代が発生します。
先ほど購入手順でお伝えした通貨の交換は、最も簡単な手順です。
しかし2021年のピーク時には、数千円〜1万円ほど発生した時期もあります。
2022年に入り、200〜800円程度に収まっていますが、ガス代を数十円に抑える方法も存在します。
今回、解説した通貨の交換は、最も簡単に紫色のpolygonETHに変換する方法です。
仮想通貨の取扱いに慣れた時点で、ぜひチャレンジしてみてください。
二次流通が起きづらい
polygonはお試しの場所として優れていますが、黒ETHと比べると、取引量は大幅に下がります。
購入者が少ないということは、二次流通(NFTの転売)が起きづらいということです。
本格的にNFTで利益を出したいなどの目的がある場合、黒ETHでの購入をおすすめします。
日本円にそのまま換金できない
polygonチェーンにある状態では、日本円に換金できません。
紫色のpolygonETHから、黒ETHに戻す作業を忘れずに行いましょう。
厄介な点は、仮想通貨取引所に送るという作業自体は出来てしまう点です。
誤って送金してしまった場合、基本的には消失(GOX)してしまいます。
エラー表示がされないため、自分でチェックするしか方法はありません。
全額送金する前に、少額での送金作業による確認をおすすめします!
最後に
本記事では、polygonとイーサリアムの違いから、polygon(ポリゴン)NFTの購入方法まで、解説してきました。
まとめると、次の通りです。
- polygonチェーンはイーサリアムチェーンをサポートするために生まれた
- polygonNFTは、お試しで購入するには最適の場所
- 紫色のpolygonETHは、黒ETHに変換してから日本円に換金する
2022年は仮想通貨市場が冷え込んでいる影響もあり、黒ETHでもガス代が安い状態が続いています。
しかし今後、2021年のように数千円規模のガス代が発生する可能性もあります。
ETHを購入するのも、安いうちがチャンスだね!
polygonNFTの購入が主流となる場合もあるので、購入方法に慣れておきましょう!
NFTは購入することで、自分の意思を相手に伝えることができるツールです。
ぜひ、polygonNFTを購入して、自分のアカウントのアイコンに設定してみてください。
NFTで表現できる幅の広さに、きっと驚くはずです。
本記事によって、あなたのNFTライフがより豊かになれば幸いです。
polygonNFTの購入に必要なETHはお持ちですか?
NFTの購入には仮想通貨が必要です。
別記事で『初心者が使いやすい仮想通貨取引所の口座開設方法』を解説していますので参考にしてみてください。
仮想通貨取引所の開設は無料ですので気軽に開設してみてください。
また、お財布である『メタマスクのインストール方法』なども別記事で解説していますので合わせてチェックしてみてください。
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